二月近況

2.16 今年に入ってから、はや一ヶ月餘が経ちました。 翻刻に次ぐ翻刻の日々で、本を読んだり、草書を眺める時間が減っております。 然れども、翻刻に没頭していると、是まで気付かなかった己の盲点が見えるようになってきました。...

正月近況

1.15 正月五日より取り掛かっていた日記三冊の翻刻が出来ました。 この三冊は、以前より掲げている三俣氏の日記ではなく櫛渕不争軒の日記です。 実はあと二冊の翻刻が残っていますが、そろそろ眼の疲労が著しくなり、一旦休憩せざ...

十二月近況

12.31 サイトのデザインを変更しました。 以前のトップページは単に目次といった味気ない構成でありましたが、徐々に内容も増えてきましたので今回は「諸家文書」と「家文書」に分けて構成しました。ちょっとページが長くて、一覧...

十一月近況

11.25 こゝ半月ほど手掛けていた大坪流の馬書をようやく掲げることが出来ました。翻刻自体は滞りなく済んだものゝ、人物の略伝に手こずった為今日に至りました。 実はこの馬書を受け取った人物のことも分っています。されども、複...

十月近況

10.28 新たに「史料輯録」という項を立ち上げ、こゝ暫くは掛かり切りです。 武藝とはいさゝかも関係ないので、おそらくは誰も興味がないだろうと思いつゝ、しかし読解力を磨くには良いとも思い続けています。たとえば、普段はしな...

九月近況

9.29 上野厩橋藩の五代目藩主酒井忠擧公に関する記録をサイトに掲げました。 この記録の中に、忠擧公の剣術・槍術修行の記事があります。 剣術は新陰流、槍術は無邊無極流。 江戸表においての稽古は一ヶ月のうち六日稽古し、剣術...

八月近況

8.22 竹内流の伝書を載せました。 松野主馬頭とは誰だろう? 数年の間思い出す度に探しておりましたが、今以て見付けられていません。 手掛りは幾つかあります。 長井左五右衛門信正より松野平助へ相伝の剱術書数巻、南蛮流小鉄...

鎌田魚妙の手紙、末の左類に 被存候

今回は『新刀弁疑』『本朝鍛冶考』を著した鎌田魚妙翁の手紙です。 『鎌田魚妙書簡』個人蔵 山口信八郎様 鎌田三郎太夫 追日暖和に御座候御安泰 奉欣喜候先頃の御挨拶 被入御念候御義忝承知仕候 又若州より御頼の由にて揚ヶ物 愚...

伝書の用意(四)、出石藩

師範が門弟に傳書を傳授するとき、その傳書はいかにして用意されるのか? 武術の史料として重宝されているにもかゝわらず、その実体はほとんど知られていないように思います。 半年ほど前に「伝書の用意(一)~(三)」と題して、三つ...

国友一貫斎の手紙(二)、天地論

『国友一貫斎書簡』個人蔵 天地と云は世界を差て云には有間敷 陽は登るもの故天と云陰はしつむもの故 地と云歟世界と天との違は大海へけし 粒壱つ落し候よりも違多く日月は天の性 陽のこりかたまりたる火の玉則日也 月は天の性陰の...

七月近況

7.18 昨晩、士族の日記を読んでいると虫歯治療の記事を見付けました。 [明治十七年] 二月十一日辛卯 一長次郎十一時帰宅十一時三十分次横綱町  長谷川保歯醫に左の奥歯即  替え歯の次臼歯虫蝕を銀にて  填充の積然れ共歯...

斎藤弥九郎の手紙、品川沖測量及大筒鋳造

『斎藤弥九郎書簡』個人蔵 [前欠] 一 来春はアメリカ軍艦 数艘渡来の趣専風聞 いたしロシヤ イキリス 各追〃渡来の風聞にて 有志の輩一同心配罷在 此末如何可相成哉何れ にも士氣作興の時節 兵士は釼炮の二道 精練いたし□...